ぽわぽわ めぐる季節

紫陽花・・・めぐる季節

支部展での「葡萄」をそのまま国立新美術館での本展にも出すつもりでいましたが、なんとなく出来に不満が残っていたので次なる作品を制作することにしました。
ただ、時間がありません。
支部展が終わってから2か月くらいで描き上げなくては間に合いません。
なんせ葡萄は半年以上もかかっているのですから・・・




とにかく作品の大きさが小さいことが大きな減点だということで、自分では初めての40号に描いてみることにしました。
20号ですら前回が初めてだったのに、いきなりその倍の大きさです。

下書きを描く時点で、あまりの大きさにとまどいました。

小さな花の集まりの紫陽花なのにその一つ一つがとてつもなく大きい。
うかうかしてると、いつの間にかちまちまとした花を書いてしまい、何度も何度も書き直しました。

大体の構図は頭の中でできていたので、それに合わせて下書きを書いて先生に診てもらうこと数度。


Goが出てからは家での作業です。
狭いリビングで、毎日のように取り組みました。
ダイニングテーブルと椅子の背なかを組み合わせて台にして家じゅう蝋の臭いで充満させて、夫にご飯を作ってもらって頑張りました。



やろうと思うとできるもんですね。
大体の色付けが終わり、一応蝋を自宅である程度取るため、新聞紙をあててうえからアイロンをあてて蝋をとっていく作業をしました。

ところが何と新聞の色が布の方に移ってしましいました!!
段組の文字とか、カラー印刷の色とか、はっきりとではないにしても、新聞とわかるくらいです。

教室では新聞を使っているのでいいんだろうと思っていたら、1年以上たった古新聞じゃないとだめなんだと・・・・・初耳だった〜!!

先生と相談して、図案を工夫して気になるところには植物を足したりしてごまかして、とにかく専門のクリーニングにだしました。
帰ってきたら、けっこう気にならないくらいに取れていてホッとしました。


それからバックの色を入れて、さらにもう一回蒸しドライクリーニングにだします。
これでけっこう出品までぎりぎりでした。