人が亡くなるという事
この2年くらい、毎月かならず1,2回は遠くの実家に通って介護生活をしていました。その中の一番若くて一番重い症状だった兄が亡くなりました。
この2年近くは寝たきりで、本人もまわりも大変でした。
何度も何度も繰り返し死の淵に立たされながらも、信じられないくらいの奇跡的な回復力で、命をつないでいましたが、1月の終わりに、静かに、まるで老衰かのように息を引き取りました。
後に残された年老いた、そして認知症の父母。これからも私の介護生活は続きます。
お葬式が終わり、大変な手続きの数々。
若い時から1人で東京に出てきて勝手気ままに暮らしてきました。
親戚?何それ?
今回の事で、親戚のありがたさをしみじみと感じました。
人の優しさが沁みます。
子供を育てる事でも自分は大きく成長したと思いましたが、今回の事でも自分は大きく成長できそうな気がします。
人は1人で生きてるのではない。
本当にそう感じます。
今は頻繁に実家に通わなければならなくなりました。
今年の国立新美での展覧会は無理でしょう。
でも展覧会は来年もあります。
今の私にしか出来ないこと。わたしを必要としてくれてるところで、できる限りの事をしていきたいと思います。